シンガポール、2022年2月15日 – シンガポールの航空宇宙分野の中心地である“セレター航空宇宙パーク”は、次世代空モビリティ(以下AAM: Advanced Air Mobility)のエコシステムのハブに位置付けられています。 本日、セレター航空宇宙パークのマスタープランナーであるJTCとシンガポール経済開発庁(EDB)はAAMセクターの成長を支援する方法を探る目的で、スカイポーツおよびボロコプターと2つの覚書(MOU)を締結したことを発表しました。
スカイポーツ社との覚書は、エアタクシーの離着陸インフラ(バーティポート)開発・運営の経験を生かし、セレター航空宇宙パークの将来のAAM実装に関するアイデアを検討するものです。 これには、エアタクシーのバーティポートターミナル、エアサイド施設、格納庫などの施設に加え、研究開発(R&D)やパイロットトレーニングを支援する施設も含まれます。
スカイポーツのアジア太平洋地域担当責任者であるYun Yuan Tayは、次のように述べています。 「シンガポールは、アジア太平洋地域におけるAAMの先駆者であり、EDBおよびJTCと協力して、セレター航空宇宙パークにAAMのハブを構築するために必要となる要素を検討できることをうれしく思っています。スカイポーツは、セレター航空宇宙パークを拠点にシンガポールで事業を展開しており、この施設が将来的にバーティポートのネットワークに統合されるポテンシャルを感じています。」
都市型エアモビリティのパイオニアであるボロコプター社との覚書では、電動垂直離着陸機(eVTOL)の製造とメンテナンス、修理、オーバーホール(MRO)活動を行うための施設とリソースをセレター航空宇宙パーク内に立地する可能性を調査する。
「この覚書は、シンガポールでの商用運航展開に向けた具体的な一歩を意味するものです。EDBとJTCというパートナーが、私たちと共にこの旅に出発してくれたことに感謝しています。シンガポールに製造拠点とMRO施設を持つことは、業界パートナー、政府機関、規制当局の協力と相まって、シンガポールの航空ハブとしての地位を高め、この地域のAAM産業のリーダーとしての地位を確立することになるでしょう。」 ボロコプターのCOO クリスチャン・バウアーは次のように述べています。 加速する技術革新の中でAAM産業が飛躍する中、シンガポールは地元でこの産業を成長させるべく邁進しています。
過去3年間、シンガポールは自律型ドローンやeVTOLの試験を支援することで、AAM産業のイノベーションを促進してきました。 2019年、スカイポーツとボロコプターはシンガポールで初のフルスケール旅客エアタクシーのバーティポートプロトタイプを展示しました。 また、2024年までに初期のバーティポートと商用エアタクシーサービスを構築することを目指しています。
EDBのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるTan Kong Hweeは、次のように述べています。 「AAMは、シンガポールに大きな成長機会をもたらす新興分野です。EDBは、製造や研究開発など幅広い活動をサポートできるエコシステムをセレター航空宇宙パークに構築することで、シンガポールがこうした機会を確実に捉えられるよう尽力しています。我々は、スカイポーツやボロコプターのような企業と提携し、シンガポールを促進するビジネスと雇用機会を創出し、この地でAAMセクターを成長させることを楽しみにしています。」
JTCの産業クラスター・グループ最高責任者補佐であるAlvin Tanは、次のように述べています。 「活気ある航空宇宙エコシステムと専用インフラを持つセレター航空宇宙パークは、世界のトップレベルのエアモビリティを誘致するのに適した場所です。我々は、AAMのプレーヤーとパークの主要なプレーヤーとの間に潜在的な相乗効果があると考え、コラボレーションを促進することを楽しみにしています。スカイポーツとボロコプターとのパートナーシップは、セレター航空宇宙パークの発展の旅における新たな章を示すものであり、より多くの業界パートナーが参加することを歓迎します。」