2022年7月28日、クアラルンプール – 世界有数の次世代空モビリティ(以下AAM:Advanced Air Mobility)インフラ開発・運営企業であるスカイポーツ・インフラストラクチャーと、エアアジア(キャピタルAの航空部門)の専門部門であるエアアジアAAMは、マレーシアにおけるエアタクシーのインフラ開発を共同で検討する基本合意書(LoI)を締結しました。
AAM業界のエキスパートであるスカイポーツと、伝統的な航空会社であるエアアジアのパートナーシップは、国内で運用可能なバーティポートネットワークを確立するための重要なステップとなるものです。 業界が成熟するにつれ、実用的で、研究され、統合されたバーティポートネットワークを開発するためには、従来の航空会社とAAMの専門企業とのパートナーシップが不可欠です。
民間航空業界のグローバルリーディングブランドであるエアアジアは、マレーシアにおけるAAMの実装にも積極的に取り組んでいます。 昨年だけでも、同社はアボロン社から100機のVertical Aerospace VX4 eVTOL機をリースする将来計画を発表。ドローン訓練プログラムを開始し、最近ではドローン関連訓練をハイテク関連部門に拡大しました。
両社の強みを生かしたこのパートナーシップは、エアアジアの航空に関する専門知識と経験、そして現場での市場知識とネットワークを活用するものです。 また、スカイポーツ・インフラストラクチャーは、eVTOL旅客機の離着陸インフラの設計・構築に関するグローバルな知見を提供します。 また、スカイポーツ・インフラストラクチャー社は、現地の規制機関や標準化団体との緊密な連携により、各市場における規制の整備を推進することにも寄与しています。
提携の一環としてクアラルンプールを対象地とした初期評価を行います。 1年間のパートナーシップの間に、エアタクシーのバーティポートインフラに関する初期評価、バーティポート候補地の特定、バーティポートネットワークを導入するための運用要件とフレームワークの開発をおこないます。
エアアジア・アビエーション・グループ・リミテッド最高安全責任者兼先進航空モビリティ責任者リン・リオン・ティエン機長のコメント 「今年初めに都市型エアタクシーサービスへの参入を発表した後、マレーシアでの実現可能性を探るべく取り組んできました。 今回のスカイポーツとの提携は、マレーシアにおけるバーティポートのインフラ整備を加速させるとともに、東南アジアにおけるゼロエミッションの超短距離航空路のプロバイダーとしての可能性を強化するものです。
エアアジアは過去20年間、民間航空旅行に革命を起こしてきました。スカイポーツとの協力は、私たちを時代の先端へと導き、この地域における自律型航空の未来を形作ることになるでしょう。」
スカイポーツ アジア太平洋地区責任者 Yun-Yuan Tayのコメント 「この度、スカイポーツに大きな相乗効果をもたらしてくれる強力な航空会社であるエアアジアと提携できたことを大変うれしく思います。このパートナーシップは、マレーシアおよびAPAC地域におけるAAMの社会実装とそれに対する関心度合が着実に高まってきていることを示すものです。エアアジアのような革新的で未来志向のパートナーとともに、安全で効率的、かつ完全に統合されたエアタクシー・ネットワークの実現に向けた具体的なステップを踏み出すことができるでしょう。」
急成長するAAM業界のパイオニアであるスカイポーツ・インフラストラクチャー社は、パリ、ロンドン、ロサンゼルスなどの主要都市で多様なプロジェクト・ポートフォリオを有しています。 アジア太平洋地域では、近隣のシンガポールや日本でAAMインフラの評価と開発を行うパートナーシップを継続中であり、着実に成果を上げています。